エアラに限った話ではありませんが旧車にキャブのオーバーフローはつきものでしょう。症例と私なりの解決策を掲示してみます。参考になればいいのですが。なお、キャブレター(気化器)の基本動作、基本構造を知らない方は各自学習してからお読み下さい。
まず、4個のキャブレターにはそれぞれドレーン、オーバーフロー兼用のゴムパイプがあると思います。どのキャブがどのパイプなのか分かるようにしておくと良いでよう。うちのエアラは ●● ●●という感じでゴムパイプの終端を右ステップ裏でバンドでまとめてあります。これらは
@C ABという並びになっています。ここまでが事前準備。
症例と対策(対処?) ■キャブのボディ周辺に微かににじみ出てる程度 →悪化しないなら放置。汚れはブレーキクリーナーで落としておくと変化に気づきやすい。下車時は燃料コックはOFFする。停止時はキャブが空になってから停止すると良い。フロート室に入ったガソリンは腐りやすい。フロート室のパッキンはOH時は交換指定だったと思います。私は交換してませんが。。。なので滲んでくるのは仕方ないと思っています。
■滴っている。ドボドボとダダ漏れしてる。 対策1 1、コックはOFFする。 2、オーバーフローしているキャブをドレンパイプを診て特定する。 3、ドレンボルトを全開して排出する。(ゴミが取れることを祈る) 4、そのままコックをONして10秒くらいガソリンを捨てつづける。(受け皿を用意) 5、ドレンボルトを締める。
対策2 ドライバーの柄などでフロート室をコツコツ叩く。対策1(3,4、)の時などにやってみる。
対策3 前後左右に車体をゆすってみる。但しコックもドレンボルトも閉じておいた方が安全でしょう。
対策4(安全上お勧めしません。危険です。) 走行中や工具が無い場合などに、瞬間的な急加速と急ブレーキを連続して行い。車体をゆする。(ロデオの様に) 要するにフロート室のガソリンとフロートを揺らしてフロートバルブを上下させることにより噛み込んだゴミが取れてくれれば良い訳です。過去FZR1000とエアラでの走行中に出先でオーバーフローに気づき、これで対処しました。繰り返しますが交通安全上危険な行為です。お勧めしません。
対策5 対策1から4で解決しない場合。キャブを取り外しオーバーホールを行う。各種マニュアル本、サービスマニュアル参照。もしくはバイク屋に頼みましょう。火事になる前に。
原因考察 経験上タンクからの錆び、糸状のホコリ?、フュエルホースの破片(ゴム片)などがありました。小さなホコリなら対策1から4でフロート室の底におとなしく沈んでくれればいいのですがホースのゴム片は大きすぎてOHで取り除きました。フュエルホース、タンクの取り外しなど行うと思わぬところからゴミは流入してきます。ガソリンフィルターがあっても流入しますね。なんででしょう?結局ガソリンタンクを綺麗にしておくことが一番ですね。錆び取りとコーティングは「花咲かG」が比較的手軽でお勧めです。
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