職権打刻の怪2009/10/05
知ってる方は知ってると思いますがM67は書類の記載と現物にちょっと差異?があって第2期改修を終えての継続検査に向けて懸案になってました。
ウラルの原動機形式は普通なら「不明」になってると思いますが、みなさんのはどうでしょうか?
うちのはその欄になぜか「39」とありまして、4年前の初めての検査時に「この番号どこ?」ってことでちょいと揉めました。「職権打刻の車両はだいたいそういうもんだ」とごり押しして、幸いナンバーは取れたのですが「また2年後揉めますよ!?」と捨て台詞を言われました。その一言が一番の不安の種だよorz。
原動機現物には製造番号の隣りに初登録した陸運を示すの打刻があり、フレームにも同じ刻印に続けて通し番号が打刻されている。
原動機は形式のみで個体番号までは記載しません。
しかしこの「39」が何なのか?また次の検査でも揉めるのか?という心配がありました。
(ネット上ではエンジンには打刻しないことが多いらしい、とあった。)
そこで昭和52年に初登録した茨城陸運に相談しました。なんと32年前の当時の記録を探ってくれまして、見つかったそうです。それによると
フレームに打刻した、「茨 ○× 茨」 記載どおり
(○×は通し番号2桁) 原動機に打刻した 「茨」(製造番号の隣りの位置) 39とは当時の茨城支局のコード番号、現在茨城は45になっている。
という回答を得ました。
つまり打刻の「茨」と記載された「39」は同義であることが分かりました。
しかも、茨城の職員さんがウチの管轄の八王子陸運に事情を通達してくれて、記載変更の希望を事務所の○×さんに相談してください。と計らってくれました。これが先週末。
本日、八王子陸運に伺い、件の職員さんに相談。
書類と刻印の拓本(石刷り)を持参しました。今後の継続検査で揉めないようにして欲しいとお願いすると、
「これは(個体の)同一性は間違いないですね。」
とのことで即、書類を作り直していただきました。内容的には変更が無く表現が昔のコード数字から漢字の「茨」になったということで、記載事項変更の届けも不要でした。昔は漢字ではなくコード数字しか記載してなかったそうです。
やはり「茨城から事情の説明があったことが有効でした。」
と八王子の職員さんの弁。しかも32年前という保存義務期間がとっくに過ぎたデータを見つけてくれた茨城の職員さんとは昔の同僚とのことで、なおさら話が通りやすかったようでこれも数奇な巡り合わせでした。まぁこういう車両ですから色々ありますが、また一つ牌が揃ったようです。
なんだかんだでも、こうして乗り越えられた訳でして、良いご縁に感謝したいですね。
個人輸入とか、並行輸入?とかのウラルでない限りは職権打刻とかにならないと思うので、こういった悩みは発生しないはずなんですけどね。
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